「はるさめ」にも日本産はあります。
「はるさめ」といえば、中華料理、中国の食材というイメージを持たれる方は非常に多いと思います。実際、日本国内で消費されている春雨の殆どは中国産春雨ですし、国産の春雨を売っているをスーパーでも見かけないという方も多いのではないでしょうか?
実際、国産の春雨を作っている会社は全国に数社しかなく、その中でも弊社のように昔から同じ作り方をしているというのは他に無いかも知れません。それぐらい、国産の春雨は珍しい食材です。

中国産と国産の違い
まず、国産と中国産の春雨の違いを説明したいと思います。
最も特徴的で分かりやすいものは、「原材料が違う」という事なんだろうと思います。
そもそも原材料が違う商品と同じ分類で同じ名前にする事に無理があるのですが、原材料がそもそも違います。例えて言うなら、「うどん」と「そば」ぐらい違います。どうでしょうか?
誰も「うどん」と「そば」を同じと思わないのに、国産はるさめと中国産を同じように見ているんですよね。おかしいと思いませんか?
「うどん」「そば」も特長と良さが違うように、「はるさめ」も「国産」と「中国産」では特長が大きく異なります。
その大前提をご理解頂けたいなぁと思います。
弊社国産はるさめの材料は「サツマイモでん粉とジャガイモでん粉」から作られています。一方中国の春雨は「緑豆でん粉」などで作らています。「など」としたのは、中国の春雨は元々は緑豆でん粉使っているので「緑豆はるさめ」と言われていますが、他の材料を使っているケースもあるので「など」としています。
味、食感など
中国産はるさめの場合は、春雨の麺線が非常に細く、しっかりしているので茹でても歯ごたえが残ったりします。多くの方は中国産のはるさめは食べた事があると思いますので、多くの方のイメージにある春雨はこちらかと思います。
国産はるさめの場合は、春雨の麺線が中国産に比べて少し太く、原材料がサツマイモ、ジャガイモのでん粉の為、長時間煮込むと少し煮崩れしやすくなります。これは原材料のでん粉の違いから来るものです。しかし、逆に考えれば、太めな麺線のため調理をするとモチモチした食感が生まれ、煮汁やタレを良く吸収します。
弊社「戎国産はるさめ」は、じっくり時間をかけて製造することで少しでも国産はるさめの弱点である煮崩れを防止するように気を配り製造しております。他社との比較は敢えて行いませんが、「国産はるさめ=柔らかい、煮崩れしやすい、溶ける」と思われている方は是非一度、弊社の春雨をお試しください。
安全性
中国産の食材が近年避けられる事が多いのは、安全性に不安があるという事が大きいと思います。たびたびニュース等でも取り上げられますし、農薬や添加物などが心配という方も非常に多いです。
中国産はるさめについても、添加物や漂白剤、その他の部分(まがいものの原料を使用していたり)で問題が起こっているようで多くの食材と同じ問題を抱えているようです。問題のある春雨はごく一部だと思いますが、どれが問題のある春雨かを見分けるのは難しいです。
弊社の国産はるさめは、原材料は南九州産の甘藷でんぷん、北海道産の馬鈴薯でんぷんを使用し添加物は使用していません。主原料のでん粉はJA(農協)等の信頼出来る大手ものを使用ています。
※一部商品では添加物として「みょうばん」のみ使用しています。
当ホームページでも、製造工程を写真などで紹介させて頂き情報を公開する事によって少しでも弊社商品に安心して頂けるのではないかと考えております。
もし何か疑問な点がございましたら、お気軽にお問合せ頂ければと思います。
お気軽にお問い合わせください。0744-42-4396受付時間 9:00-16:00 [ 土・日・祝日除く ]
お問い合わせ戎国産はるさめの製造工程
「戎はるさめ」の特長といえば、何と言っても国内産の原材料を使用し国内で手作りしているという事です。春雨の本場と言えば中国であり、日本で消費される春雨の殆どは中国産の春雨だと考えて問題ないでしょう。逆に日本産の春雨の認知度は殆ど無いというのが現状でしょうし、「春雨=中国産」というのが一般的な認識だと思います。
実際、日本で春雨を製造しているのは数社しかないと言われていますので、当然と言えば当然ですが・・・。
その中で、弊社は春雨にずっと携わってまいりました。また原材料も国産にこだわるのは当然として、製法も昔ながらの手法を守り、「戎はるさめ」は平均して5~7日を費やしながらじっくり製造しています(通常、工場で一貫生産されると1~2日で完成します)。
商売として見れば、当然採算性が良くありませんが試行錯誤の末に辿り着いた製法を変えるのは今までのお客様を裏切る行為のような気がして今でも頑なに守り続けています。
じっくり製造した弾力ある半透明な春雨は、少々曲げても折れず、日本産春雨の欠点である煮崩れにも強く、モチモチした仕上がりで、ほのかに甘味のある春雨に仕上がっています。

原材料
原材料は、南九州産甘藷でん粉と北海道産馬鈴薯でん粉を使用しています。

こね
原材料を投入し水などを加えて攪拌します。
気温や湿度によって微妙に水温や水加減、配合などを調整していきます。

調整
攪拌したものを確認します。この時の流れ落ち具合で更に調整を加えていきます。

ホッパー
出来上がったでん粉生地は下に落とされ、次の工程に流れていきます。

成型
捏ねられたでん粉の生地は、このように流れて麺状に成型され茹で釜の中に流し込まれます。

茹で
茹で釜の中に入った生地は、茹で固められ麺状になって流れていきます。
この時点で春雨の原型は出来ています。

たぐり
茹で上がった春雨は、このように熟練の技で決められた長さに手繰(たぐ)られて、一定の長さで切られます。
※もし切らないと延々と長い春雨ができます。

冷凍前の春雨
一定の長さに分けられた春雨は、このように掛け台に付けられて冷凍工程に入るのを待ちます。

冷凍後の春雨
冷凍前の春雨と写真では同じように見えますが、冷凍庫で約2日の時間をかけて、ゆっくりと冷凍されます。
急速冷凍せずにゆっくりと冷凍させる事が煮崩れにしにくい質の良い春雨が出来る理由の一つです。

解凍
冷凍庫から出された春雨は、水槽に漬けられ解凍されます。
水に漬ける事によって、表面に付いたでん粉の粘りを落とす役割もあります。

さばき
解凍された春雨は、天日のもと一つずつ干されていきます。丁寧にほぐしながら干す事で綺麗な春雨になります。
※丁寧にほぐさないと、麺同士がくっついたりして質の良い春雨が出来ません。

天日干し
さばかれた春雨は、天気の良い日はじっくりと天日干しされます。こうして、ゆっくりと乾燥させる事で最適な乾燥状態で春雨を取り入れる事ができ、最高の状態に仕上げられます。
※天候が不順な時は、倉庫の中に春雨を移動させます。